富良野の中心市街地活性化核施設、フラノマルシェがオープン [まちづくり・地域づくり]
4月28日正午、フラノマルシェがオープンした。
フラノマルシェは人口2万5千人にして中心市街地活性化認定計画書を持つ富良野市の、まちの活性化の起爆剤の役割を担う核施設。
富良野市では数年前、富良野協会病院が駅北に移転しそれにともない近隣の調剤薬局なども移転。また回遊者の減少で飲食店などもいくつか店を閉めた。この国道沿いの空き地を活用し、富良野の食文化の情報発信拠点として計画推進されてきた中核事業であり、私も2年ほど側面からお手伝いしてきたので感慨深い。
この施設を見ても「ハコモノなんかつくってもダメだと思うんだ」というような方はテレビなどのメディアから最近の一般論を頭に思い浮かべた人だろう。「落ち着いて食べるような場所が無いと観光客はあんまり来ないね」などと言う人もいる。なんにせよ、まちづくりに対して関心を持つ方が増えるのはよいことだ。ずっと注目していて欲しい。
上のようなことをおっしゃる方に私は「フラノマルシェは街に足を留めていただく仕掛けとしての第一歩なんですよ」と説明する。本当は私なんかではなく、思いを持って立ち上がり、さまざまな揶揄や障壁を乗り越えて最初のハードルをクリアしたふらのまちづくり会社の西本社長やYさん、市役所のO課長さんらトリオが語れば、もっとうまく説明されるだろうけれど。
ともかく複眼の拠点と回遊のしかけづくり、という意味では最初の拠点ができたに過ぎない。しかし、かの方たちはちゃんともう次のステップに目を向けている。昨夜の食事会ではその3名とイメージキャラクターのデザインをされたデザイナーの小野田さん、そして私も加えていただいて、マルシェオープンをともに祝い、また次のステップとさらに沸くアイデアを語り合った。(飲んだ次の日には8割忘れているそうだが(笑))
まぁここまでのみなさんの苦難のプロセスについては詳しくはこちらをごらんください。
下のほうから第一章の第一話、第二話と積みあがっています。
ふらのまちづくり会社社長のブログ
「伏田良の我楽多箱」
さてこの施設ははイベント広場とそれを取り囲む三棟からなる空間構成。
ひとつは物産センター「アルジャン(ARGENT)」
同じ建物にテイクアウトショップの「フラディッシュ(FURADISH)」
買っちゃった棒餃子「なまら棒」なまらうめぇ~!
ちいさなかわいいおやきショップふらのっこ本舗のめんこいベアはあん・チョコ・カスタードほか中身も豊富
さらにJA直営のファーマーズマーケット「オガール(HOGAR)」
そしてスイーツとカフェの「サボール(SABOR)」
写真は右から「マルシェのシュー、めんこいベア(さくら)、フラノデリスプロデュースのトマトフロマージュ。
今朝ホテルで朝食を食べにレストランに降りたら京都造形芸術大学の井口(いのくち)先生にお会いした。次の構想に関連して紹介者を通じ、招かれたそうだ。偶然にもご一緒に富良野の街の力になれたらいいですね、とお話した。
ともかくこの二日、まちの人で賑わっていた。処方の良し悪しはすぐに見えてくるだろう。手を緩めずにビジョンに向けて次々と手を下していきましょう。合意形成のお手伝いだけでなく知恵出すところも汗かくところももっと遠慮なく使ってくださいね。そっちでお金もらう気ないですから。
フラノマルシェの合意形成に使っていただいたVRからスナップショット
フラノマルシェは人口2万5千人にして中心市街地活性化認定計画書を持つ富良野市の、まちの活性化の起爆剤の役割を担う核施設。
富良野市では数年前、富良野協会病院が駅北に移転しそれにともない近隣の調剤薬局なども移転。また回遊者の減少で飲食店などもいくつか店を閉めた。この国道沿いの空き地を活用し、富良野の食文化の情報発信拠点として計画推進されてきた中核事業であり、私も2年ほど側面からお手伝いしてきたので感慨深い。
この施設を見ても「ハコモノなんかつくってもダメだと思うんだ」というような方はテレビなどのメディアから最近の一般論を頭に思い浮かべた人だろう。「落ち着いて食べるような場所が無いと観光客はあんまり来ないね」などと言う人もいる。なんにせよ、まちづくりに対して関心を持つ方が増えるのはよいことだ。ずっと注目していて欲しい。
上のようなことをおっしゃる方に私は「フラノマルシェは街に足を留めていただく仕掛けとしての第一歩なんですよ」と説明する。本当は私なんかではなく、思いを持って立ち上がり、さまざまな揶揄や障壁を乗り越えて最初のハードルをクリアしたふらのまちづくり会社の西本社長やYさん、市役所のO課長さんらトリオが語れば、もっとうまく説明されるだろうけれど。
ともかく複眼の拠点と回遊のしかけづくり、という意味では最初の拠点ができたに過ぎない。しかし、かの方たちはちゃんともう次のステップに目を向けている。昨夜の食事会ではその3名とイメージキャラクターのデザインをされたデザイナーの小野田さん、そして私も加えていただいて、マルシェオープンをともに祝い、また次のステップとさらに沸くアイデアを語り合った。(飲んだ次の日には8割忘れているそうだが(笑))
まぁここまでのみなさんの苦難のプロセスについては詳しくはこちらをごらんください。
下のほうから第一章の第一話、第二話と積みあがっています。
ふらのまちづくり会社社長のブログ
「伏田良の我楽多箱」
さてこの施設ははイベント広場とそれを取り囲む三棟からなる空間構成。
ひとつは物産センター「アルジャン(ARGENT)」
同じ建物にテイクアウトショップの「フラディッシュ(FURADISH)」
買っちゃった棒餃子「なまら棒」なまらうめぇ~!
ちいさなかわいいおやきショップふらのっこ本舗のめんこいベアはあん・チョコ・カスタードほか中身も豊富
さらにJA直営のファーマーズマーケット「オガール(HOGAR)」
そしてスイーツとカフェの「サボール(SABOR)」
写真は右から「マルシェのシュー、めんこいベア(さくら)、フラノデリスプロデュースのトマトフロマージュ。
今朝ホテルで朝食を食べにレストランに降りたら京都造形芸術大学の井口(いのくち)先生にお会いした。次の構想に関連して紹介者を通じ、招かれたそうだ。偶然にもご一緒に富良野の街の力になれたらいいですね、とお話した。
ともかくこの二日、まちの人で賑わっていた。処方の良し悪しはすぐに見えてくるだろう。手を緩めずにビジョンに向けて次々と手を下していきましょう。合意形成のお手伝いだけでなく知恵出すところも汗かくところももっと遠慮なく使ってくださいね。そっちでお金もらう気ないですから。
フラノマルシェの合意形成に使っていただいたVRからスナップショット
タグ:まちづくり
会津若松市の「街なかテナントミックス」オープニングイベント [まちづくり・地域づくり]
会津若松市で「街なかテナントミックス事業」のオープニングイベントを兼ねて「会津てづくり市&あぐりカフェ」がこの3月28日に催された。
会津若松市の中心市街地、神明通商店街の中ほどに位置する「中合(なかごう)」という老舗デパートがこの2月に撤退。
この中心市街地の大ピンチに、中合の優良専門店を市は神明通り、大町、などの商店街の空き店舗へ誘導。また、これに併せて、既存店舗のファサード整備事業も実施し、できるだけ夜もシャッターを閉めず、店舗の明かりをつけてもらう様にお願いしている、ということだ。私も今年度は会津とのご縁ができ、この事業も少しばかりお手伝いさせていただいたのでこの目でその状況を確かめに行った。
前夜の21時ごろ到着し、神明通りのアーケード下を歩いてみた。が、実際には店舗照明が漏れるショップは3店舗ほど。開店前夜だからなのか、午後9時半という時間が遅すぎるのか。
しかし、まぁまずはこのようなことをすこしずつ膨らませていくんだと思いつつ宿泊先の東山温泉にタクシーで向かう。
タクシーの運転手さんの知り合いも中合で鮮魚・青果店をやっておられたが、明日から大町四ツ角へ出店するらしい。翌朝の福島新報にはまさにそのお店「湯田商店」が取り上げられ、商店街活性化への動きが記されていた。
午前10時頃、再び神明通り、野口英世青春通りなどへ出て見ると街は大変な人出で賑わっている。その湯田商店さんもレジは行列。
また、まちのあちこちに露店として、さまざまなグループが「てづくり市」を出していて、みなそれらを覗きながら歩いている。
もっとも良く眺めてみると、それぞれの出展者やイベントスタッフなども馬鹿にならない人数が街に繰り出している。とにかくこれだけあれこれ繰り広げられ、みんなが楽しそうに歩いていると、やはり私も楽しい気分で歩き回れる。
「街なかテナントミックス」で商店街に出てこられたお店を見た目ですべて特定することは難しいが、それでも結構な数の店舗がファサード整備事業やそれに併せた改装を行い、店先の新しい装いがまちに活気を与えていることも事実だろう。
お会いできれば、と思っていたご連絡をいただいていた市役所のAさんに「あぐり豚ミンチかつ」露店前で偶然遭遇。いろいろとご案内いただいた。
神明通りでは概観したところ店先が美しい装いになったのは服飾関係が多く、お客のおばさんたちで賑わっていた。また地元工芸品を扱うショップやカフェなどもできているようである。
実際助成金を受けてファサード整備をした店舗は17店と伺ったが、改装あるいは中合からの誘導出店はトータルで30数店あるそうだ。まわりがよくなると頑張ってみようと思うもんなんだろう。一方、高齢で後継者もいないので何ともできないという状況のお店もあるらしい。
野口英世青春通りも大町周辺に新しいファサードを備えた店が軒を連ね、昼過ぎまでは一部がほこ天になってジャズ演奏などが行われ、大賑わいだった。
あぐりカフェは地元の食のイベント。いちごタルトなどスイーツやちょっと凝ったお菓子などがテントを連ね、お年寄りもお茶を飲みながらアカペラを愉しんでいた。
商店街が楽しいとこんなに人が出てくる。商店街の方々が楽しみを生み出す努力を持続していただけることを切に願いたい。
会津若松市の中心市街地、神明通商店街の中ほどに位置する「中合(なかごう)」という老舗デパートがこの2月に撤退。
この中心市街地の大ピンチに、中合の優良専門店を市は神明通り、大町、などの商店街の空き店舗へ誘導。また、これに併せて、既存店舗のファサード整備事業も実施し、できるだけ夜もシャッターを閉めず、店舗の明かりをつけてもらう様にお願いしている、ということだ。私も今年度は会津とのご縁ができ、この事業も少しばかりお手伝いさせていただいたのでこの目でその状況を確かめに行った。
前夜の21時ごろ到着し、神明通りのアーケード下を歩いてみた。が、実際には店舗照明が漏れるショップは3店舗ほど。開店前夜だからなのか、午後9時半という時間が遅すぎるのか。
しかし、まぁまずはこのようなことをすこしずつ膨らませていくんだと思いつつ宿泊先の東山温泉にタクシーで向かう。
タクシーの運転手さんの知り合いも中合で鮮魚・青果店をやっておられたが、明日から大町四ツ角へ出店するらしい。翌朝の福島新報にはまさにそのお店「湯田商店」が取り上げられ、商店街活性化への動きが記されていた。
午前10時頃、再び神明通り、野口英世青春通りなどへ出て見ると街は大変な人出で賑わっている。その湯田商店さんもレジは行列。
また、まちのあちこちに露店として、さまざまなグループが「てづくり市」を出していて、みなそれらを覗きながら歩いている。
もっとも良く眺めてみると、それぞれの出展者やイベントスタッフなども馬鹿にならない人数が街に繰り出している。とにかくこれだけあれこれ繰り広げられ、みんなが楽しそうに歩いていると、やはり私も楽しい気分で歩き回れる。
「街なかテナントミックス」で商店街に出てこられたお店を見た目ですべて特定することは難しいが、それでも結構な数の店舗がファサード整備事業やそれに併せた改装を行い、店先の新しい装いがまちに活気を与えていることも事実だろう。
お会いできれば、と思っていたご連絡をいただいていた市役所のAさんに「あぐり豚ミンチかつ」露店前で偶然遭遇。いろいろとご案内いただいた。
神明通りでは概観したところ店先が美しい装いになったのは服飾関係が多く、お客のおばさんたちで賑わっていた。また地元工芸品を扱うショップやカフェなどもできているようである。
実際助成金を受けてファサード整備をした店舗は17店と伺ったが、改装あるいは中合からの誘導出店はトータルで30数店あるそうだ。まわりがよくなると頑張ってみようと思うもんなんだろう。一方、高齢で後継者もいないので何ともできないという状況のお店もあるらしい。
野口英世青春通りも大町周辺に新しいファサードを備えた店が軒を連ね、昼過ぎまでは一部がほこ天になってジャズ演奏などが行われ、大賑わいだった。
あぐりカフェは地元の食のイベント。いちごタルトなどスイーツやちょっと凝ったお菓子などがテントを連ね、お年寄りもお茶を飲みながらアカペラを愉しんでいた。
商店街が楽しいとこんなに人が出てくる。商店街の方々が楽しみを生み出す努力を持続していただけることを切に願いたい。
都市観光の新しい形 [まちづくり・地域づくり]
土曜日にJUDI(都市環境デザイン会議)関西ブロックと岸和田市が共催する都市環境デザインフォーラムが「都市観光の新しい形」というテーマで実施されました。 これはすごくおもしろかった。感想は後ろに記述しています。それに先立ち午前中にエクスカーションとして岸和田のまちをナビゲーターにいろいろご説明いただきながらぶらぶら歩きました。
「道路上に常設オープンカフェ」 高松4町PATIOオープン!! [まちづくり・地域づくり]
さて、きのうに引き続き高松から。
オープン前夜の風景です。
少し低い位置からの照明がオフホワイトのパラソルを明るく美しく照らしています。また樹木に飾られたイルミネーションが空間を演出し、楽しさをかもし出しています。
高松4町PATIO オープン前夜・・ [まちづくり・地域づくり]
明日のオープンを待ちきれず夜の10時に高松に着き、てくてく歩いて4町PATIOを見てきました。
大阪大学の福田先生から最終デザインに至る経緯について何度かお伺いする機会もあり、また照明器具を用いた社会実験にも参加していましたので道路上に設置される常設型オープンカフェ、楽しみで仕方ありませんでした。